女子はいつから女性になる

25歳を迎えた時、友達と誕生日会で笑って言ってた。

「もうアラサーだよ〜!はやい〜!」

って。

でもその「アラサーだよ〜」って言葉の裏には、

でもまだまだ若いし大丈夫。女性がちょうどいいのは25歳くらいでしょ!

っていう思いがあって、全然焦りとか不安とかはなかった。

今考えると、「アラサー」というフレーズ自体をバカにしたように使っていたように思う。

それが若いということか。

その頃は、まだまだ自分は「女子」だと思ってた。

いや、「女子」と「女性」のいいとこ取りをしていると思っていた。

それを楽しんでた。希望しかなかった。

女子とはなんだろう。女性とはなんだろう。

本当はどっちでもいい。一番自分が気にしてる。それだけのこと。

でも、自分が「女子」ではなくなったなと思う瞬間がある。

 

例えば、

なにも予定がない日は、おしゃれしなくてもいいと思う。

食が細くなる。

夜何回も起きる。

可愛い雑貨を買わなくなる。

部屋を見渡すと黒と白とグレーと茶色で揃えられている。

カクテルを飲まなくなる。いや、飲めなくなる。甘すぎて。

ケーキは一口食べれば十分。

スイーツパラダイスには近づきたくない。

化粧は5分で終わる。

予定がない日は化粧をしないで外出する。

雑誌を買う頻度が激減する。

・・・

 

ざっと挙げてみただけでもこんなにあった。「女子」という属性の人に当てはまらないこと。

ある種、「女子」でも「女性」でもないような気もする。強いて言うなら「おばさん」。

いや、おばさんはケーキを一口でやめないか。

女性って難しい。私が思い描いていた女性像は

 

毎日いろんな人と交流している。

毎朝髪を巻く。

化粧はナチュラルだけどバッチリ。

常におしゃれで、いつ誰にあっても「自分スタイル」を貫いている。

「わたしらしさ」を持っている。

仕事もプライベートも充実。

毎週本を2,3冊読んでいる。

毎日ご飯を3食食べる。

朝は植物と愛犬に挨拶する。

ヨガとジムに通っている。

定期的に女子会をする。

毎日湯船に浸かる。

ハツラツとしている。

・・・

 

こんな感じ。当てはまっている項目は1、2個くらいだろうか。

でも、このイメージって誰が作り上げたんだろう。別にグータラ過ごそうがどう過ごそうが自分の勝手だ。ジムに通おうが何しようが、どちらでもいい。

そういえば、わたしが大学の時に流行った言葉に「リア充」「キラキラ女子」という言葉があったが、そういう雑誌やメディアの中にいる世界の人が作り上げた幻想が、いつの間にか自分のイメージを作り出して、いつの間にか理想になっていたのではないかと思ってくる。それとも、私が不器用なだけなのか?全てを手に入れることなんてできないんだろうか?

 

女性とはそのバランスをよく知っている人、受け入れて自分らしさを見つけた人なのかもしれないなと思う。

そう考えると、まだまだ私は女性にはなりきれない。でも女子でもない。

だから女子と女性の間に新たな言葉を作って欲しい。

なんかこう、居心地のいい言葉ないだろうか。ちょっと前におとな女子という言葉が流行ったけど、それともちょっと違う気がする。

自分が女性になるのが先か、新たな言葉を見つけるのが先か、どっちが先になるか第三者的に見守ろう。